家賃保証会社の料金についてよく聞かれますが、一般的には初期費用として月額賃料の30%~100%程度、さらに更新料が1年に1度かかります。
場合によっては月額保証料がかかることもあります。
これは家賃保証会社によって保証内容やリスクに対する対価の差が料金に出てきているためです。
家賃保証会社の料金には初回保証料と更新料
家賃保証会社の料金には、初回保証料と更新料(更新保証料)がかかるのが一般的です。
料金は家賃保証会社によって変わりますが、おおよそは家賃の30%~100%としているところがほとんどです。1年に1度の更新料は1万円としているところが多いです。
部屋を借りる際には敷金、礼金、仲介料、入居月の日割り家賃、翌月の家賃、火災保険料のほかに家賃保証会社への保証料もあります。今や賃貸物件の7割~8割は家賃保証会社を利用しているといいますので、引越しの際の初期費用として考える必要があります。
保証料の支払いは、原則、入居者から家賃保証会社に支払うのが一般的です。稀に家主が支払うことはありますが、例外ケースだと認識しましょう。
保証料の例
代表的な家賃保証会社の料金の例です。
金額はプラン内容によって変わりますので、最終的な金額は不動産会社か家賃保証会社に確認しましょう。
日本セーフティーの保証料
- 初回保証料:賃料の30%~70%(最低20,000円)
- 更新料:1万円/年
全保連の保証料
- 初回保証料:賃料の50%~80%
- 更新料:1万円/年
※リピーター割引あり
日本賃貸保証(JID)の保証料
初回保証料:賃料の50%(最低25,000円)
更新料:賃料の30%(最低15,000円)
Casaの保証料
初回保証料:賃料の50%(最低20,000円)
更新料:1万円/年
フォーシーズの保証料
初回保証料:賃料の30%~100%(最低35,000円)
更新料:賃料の100%(最低35,000円)
※リピーター割引あり
※家賃の延滞がないことで割引あり
家賃保証会社の月額保証料
家賃保証会社によっては更新料を取らない代わりに毎月家賃の数%を保証料として取っているところもあります。
主に信販系の家賃保証会社で、家賃をカード払いしている際に、家賃の引き落としと共に保証料を引き落としていることが多いです。
家賃保証会社は何をしてくれるのか
家賃保証会社は賃貸借契約の締結時に契約者の家賃の支払い能力を保証してくれます。
この人は家賃が払える方です!私(家賃保証会社)が保証します!
と家賃保証会社が言うので家主も安心して貸してくれるわけです。
結果的に家賃の支払いができない場合には、家賃保証会社から家主(または管理会社)に対して家賃を立て替えます。
そのため、家賃が遅れた際には必ず家賃保証会社に連絡しましょう。
家賃が遅れた際に家賃保証会社に連絡せずに家主に支払ってしまった場合、家主には既に家賃保証会社からの立替があった場合があります。立替があった場合には支払い先は家賃保証会社に変わりますので注意が必要です。
家賃保証会社は連帯保証人ではありませんので、家賃の支払いは行いません。行うのは「家賃の立替」です。
家賃保証会社は自分で選べない!?
家賃保証会社の中にはリピーター割引を行っているところもありますので、引越しの際には同じ家賃保証会社を使いたいと思うこともあると思います。
あるいは、料金の安い保証会社を使いたいと自分で家賃保証会社を指定したいことがあるかもしれません。
しかし、原則としてどこの家賃保証会社を使うかは家主(または管理会社)次第です。そのため、家主が家賃保証会社を指定している場合には他の会社を使うことは難しいです。
家主が指定していなくとも、不動産仲介会社が指定していることもありますので、この場合にも家賃保証会社を選ぶことはできません。
ただし、不動産仲介会社は複数の家賃保証会社を使い分けていることが普通ですので、いくつかの会社の中から選ぶことはできることがあります。
また、自分で家賃保証会社を指定することができる場合もあります。不動産仲介会社は物件選び、案内から契約締結までの手続きを代行することで利益を挙げています。遠慮せずに聞いてみることをオススメします。
保証料を安く抑える方法
引越しには様々な手数料や入用なものが多く、出費がかさみます。そのため、料金を安く抑えたいと考えることもあるでしょう。
家賃保証会社の料金を安く抑えようと思ったときにはいくつか方法があります。
安い家賃保証会社を使う
家賃保証会社を前述していますが、家賃保証会社の保証料は会社によって異なります。安いところでは賃料の30%で契約を結ぶことができますので、料金を抑えたい場合には不動産仲介会社に相談し、安い家賃保証会社を利用できることがあります。
安いプランを使う
家賃保証会社の中にはいくつかプランを用意している場合があります。
たとえば、全保連では初回保証料を高く取る(賃料の80%)代わりに更新料がかからないプランと初回保証料を安く取り(賃料の50%)、1年に1回1万円の更新料を取るというプランもあります。
長く住むのか、初期費用を抑えるのかで変わってきますのでプランが複数あるようであれば検討できます。
連帯保証人を立てる
家賃保証会社と契約を締結する際には、家賃保証会社の審査を通る必要があります。
家賃を支払い続けるだけの能力があるかを見ているわけです。一般的には勤務先の給料が家賃の支払い能力の基準ですが、共働きなのか、扶養家族はいるのか、同居人はいるのか、などで審査内容が変わります。
家賃保証会社の審査に通る場合であっても連帯保証人を立てることで初回保証料が安くなる場合もあります。家賃保証会社を使うのに連帯保証人を使うなんて・・・と思う方もいるでしょうが、料金を安く済ませるためには1つの方法ではあります。
家賃保証会社を使わずに部屋を借りるには
今や賃貸借契約の7割~8割は家賃保証会社を利用しているといいます。中には家賃保証会社の利用が必須という物件も珍しくありません。
しかし、初期費用を安く押さえるために家賃保証会社を使いたくないという方もいるのは事実です。
もしも家賃保証会社を使わずに部屋を借りようと思った場合には次のことを試してみてください。
- 不動産仲介会社に家賃保証会社不要の物件を探してもらう
- 不動産仲介会社を変える
- 不動産仲介会社経由で家主に交渉する
家賃保証会社不要の物件
7割~8割は家賃保証会社を利用しているといいますが、逆をいえば1割~2割の物件は家賃保証会社を利用せずに住むことができるということです。
もちろん、少数派には違いありませんので、どうしてもこの物件がよい!というときには使えない方法ですが、不動産仲介会社に相談して探してもらえばまだまだ家賃保証会社不要物件はあります。
不動産仲介会社を変える!?
実は不動産仲介会社が家賃保証会社の利用を必須としている場合もあります。家主は家賃保証会社を使っても、使わなくても構わないということもよくあることです。
物件にもよりますが、同じ物件でも不動産仲介会社を変えることで違う条件で借りることができます。紹介しているのは1つの仲介会社とは限らないからです。
もしも仲介会社が家賃保証会社を必須だと言ってきた場合には、違う仲介会社で同じ物件を探してもらうと家賃保証会社を使わずに契約できることがあります。
家主に交渉する
これは時期によりますが、不動産仲介会社に話して家主に交渉することで条件を変えることができます。
よくある条件変更として家賃減額交渉があります。家主にしてみれば繁忙期を逃して入居者がつかないくらいなら家賃を多少下げてでも誰かに使ってもらった方がよいということです。
家賃保証会社を必須としている場合でも、繁忙期(1月~4月)以外の時期であれば交渉の余地はあります。逆に繁忙期に交渉しても相手にされないこともありますのでご注意ください。
家主との交渉ができるかは仲介会社次第です。仲介会社の交渉で家主の機嫌を損ねると、その家主から部屋を借りること自体ができなくなる可能性がありますので程々にしておきましょう。
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