よく意識高い系の記事で毎日1%の努力をすると1年後には、みたいなのがよくあります。
小さいことでもコツコツ積み上げることで成功するという話ですよね。
では毎日1%悪化するとどうなるのか?
こういう記事はあまり見ない気がします。
結果だけいうと、毎日1%改善すると1年で37倍、1%悪化すると1年で2.5%まで下がります。
毎日1%改善した場合
上のグラフは最初(0日目)を100とした場合で毎日1%改善し続けた場合の数値です。
見ての通り、365日目には37倍くらいになっています(数値上は3778%)。毎日少しずつでも改善すると将来的にはものすごく大きく改善するという話です。
しかし、本当に毎日改善できるかはわかりませんので、数値上の話をすると、一度も悪化せずに毎回改善幅が1%だったときには365改善目には37倍になるというものです。
計算式は簡単で、100 × 1.01 = 101, 101 × 1.01 = 102.01, 102.01 × 1.01 = 103.0301・・・と続けていくだけです。
複利計算の恐ろしいところです。
毎日1%悪化した場合
では、逆に毎日1%悪化し続けた場合はどうなるのでしょうか?
上のグラフは最初(0日目)を100とした場合で毎日1%悪化し続けた場合の数値です。
わかりますか?一気に急落し、365日目には2.5%まで下がります(数値上は2.551%)。
上記同様に言い換えると、一度も改善せずに毎回1%ずつ悪化し続けた場合には365悪化目には2.5%まで下がるといえます。
これも、複利計算の恐ろしいところです。
家賃保証会社として考えること
最初に意識が高いとか書きましたが、意識が高いか低いかは問題ではありません。
単に、家賃保証会社として業務をしていると、家賃が遅れ続けている人がどうなるのかをふと考えて数値化してみたわけです。
もちろん、悪化し続けるというわけではないのでしょうし、家賃を払う払わないが人としての価値と一致するとはいえませんが、何かしらで悪化し続けると365回目にはこうなるという数値です。
改善し続けると37倍とはいえ、最初の上昇幅は大したことありません。一方、悪化し続けた場合、最初の急落が半端ではありません。
何事も最初が肝心ということでしょうか。
よく転落人生なんていうのを聞きます。家賃が遅れること自体は今の時代ではよくあることです。しかし、そこで悪化し続けると間違いなくよくないことになります。
家賃が遅れ続けた挙句、強制執行になって家を追い出されて一家離散・・・なんていうのはよくあります。遅れる前に手を打つのが最善ですが、遅れた際にどうするかで悪化は止めることができそうですけどね。
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